Over the Event Horizon

資格・検定試験の記録、趣味、日々の出来事などについて気が向いた時に更新します

決心できない私です

(1)流氷

今月の初め頃に、ふと流氷を見に行きたいなぁ~!見るなら今しかない!と思いました。

そこで、ツアーなどを探してみたのですが、どれもお高めで自由度もあまりなさそうな感じなので、ツアーではなく個人で行くとどうだろうと調べてみると、近くの茨城空港から千歳空港まで飛行機代が片道1万円くらいで行けるではないですか。

札幌でレンタカーを借りて知床辺りまで行き、知床を満喫した後に網走かサロマ湖辺りまで行って

ガリンコ号(流氷砕氷船

オホーツク紋別 流氷砕氷船ガリンコ号II 公式ホームページ

オーロラ号(流氷砕氷船

網走流氷観光砕氷船 おーろら 公式ホームページ

に乗り、流氷の上を歩いて、ウニ丼や美味い物をたらふく食って、2泊か3泊して札幌まで戻り、飛行機で帰ってくる!という計画で知り合いを誘ってみたのですが、全員に断られました(T_T)

やっぱり北海道は敷居が高いのね!

かと言って、私はペーパードライバーなので、一人でレンタカーを借りて、ましてや冬の北海道を延々走る勇気はありません。

なので半分諦め気味。

 

(2)白川郷

そしてお次に思いついたのが、福井の大雪のニュースを見て、そうだ白川郷へ行こう!

昨年、世界遺産検定2級を受けてから、日本の世界遺産に1度は行っておきたいな!と思っていました。そして白川郷と言えば、やはり雪とセットで見に行きたいもの。

そこで再びツアーを探したら、白川郷-五箇所村(←ここも世界遺産です)-金沢だか福井で一泊しカニや海の海産物など食べ放題ツアー、15000円くらい。

これも一応知り合いを誘ってみましたが、全員に断られました(T_T)

一人じゃ心細いなーなんて思っていたら、ツアー料金が19000円くらいに値上りしていましたよ。これ、だんだん値上りしていくパターンか?

このツアーは一人でも申し込めるので、行くかやめるか今のところ半々です(^_^;)

 

(3)地獄谷温泉サル見学

長野に地獄谷温泉と言うサル専用の温泉があります。

冬になると山からお猿さんが温泉に浸かりにやってきます。

一昨年に行ったのですが、すごく気に入ってしまい去年も行こうと思ったのですが、結局行けず仕舞いだったので今年こそは!と考えています。

この地獄谷温泉

地獄谷野猿公苑|ようこそ、ニホンザルの世界へ

日本人には知られているのかいないのかわかりませんが、外国人にはとても人気があるスポットのようで、一昨年私が行った時は、観光客の半分が欧米人、そのまた半分が東南アジアから、残りが日本人?といった割合でした。

その時の写真はこんな感じ

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この温泉は猿しか入れないんですが、実はここへ来る途中の立ち寄り湯ができる露天風呂で猿と一緒に入浴したりしました。

ここは是非ともまた行きたいところですね。白川郷へ行かなかったらここへ行くんじゃないかな?

 

いずれにせよ、私の周りにはどの行先も興味ある人がいないみたいで、行くとしてもいつも一人。誰か一緒に行かないかなぁ~~!?

 

そんな感じで、旅に関しては日々妄想だけ膨らませているのですが、勉強の方は昨年12月辺りからすっかりモチベーションが下がっているというか、勉強時間が明らかに減っていまして、今月に入ってやっと復調の兆しが見えはじめたと言った感じです。

先日、基本情報処理技術者試験の申し込みをしたので、今はその勉強をメインでやっておりますが、覚える事が多くて大変です。午後の試験ではコンピュータ言語やアルゴリズムも出題されるので、その対策用の本も入手しなくてはいけなさそうです。

ネットなどには勉強時間が180~200時間くらいとなっているのをよく見ますが、とてもそんな時間では太刀打ちできそうにありません。

そしてあとは電験三種。これは受験の物理からやり直し中(^_^;)

さらに簿記。これはまだ3級のテキストを読んでいる段階です。1級目標ですがそこへ到達するのはいつになる事やら。

そしてそして、当然、気象予報士試験の対策もしないといけません。

あ、あと民法もやってます。

 

現状、こんな感じ

 

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「ただひたすら雲を愛でる」イベント

去る2月1日(木)

ふと、思い立ってこのイベントに行ってきました。

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荒木健太郎(アラケン)さんの本『雲を愛する技術』の出版記念イベント

 

場所は東京下北沢にあるB&Bという本屋さん。

てんコロで盛んに宣伝してたので、試験も終わり風邪も治ったことだし、ということで気合を入れて遠征してみました。

 

下北沢には1時間半前に着いてしまったので、一旦本屋を確認してから、街をぶらぶらしていたんですが、外は寒いし限界が来たので30分前くらいに本屋に戻り、中で待たせてもらいました。実は本屋さんに戻る途中で

この本屋さん、地下にあるんですが、普通の本屋っぽくなくて中に入るのに少し勇気がいります(^_^;)中にはカウンターもあって飲み物(食べ物もかな?)を頼めるようになっています。

まだ開場まで30分以上あるので、椅子に座って待たせてもらっている間、私より先に来ていたおばちゃんとお話ししていました。このおばちゃん、かなり顔が広いようでいろんな人と気さくに話していて、ご朱印帳も持っていて私と趣味があう感じ。

そんなこんなで、開場時間が来て私はそのおばちゃんの左隣の席に座らせてもらい、他の人が来るのを待っていました。

最初のイベントのイメージとしては、20~30人くらいのささやかなイベントなのかなぁ?と思っていたんですが、人が来る来るわで100人以上は集まっていたと思います。しかも気象業界関係者の方も多くて、それ以外は荒木健太郎さんのファンの方々といった感じ。私の右隣に座られた若い男性は元気象予報支援ソフトの開発・販売?をされていたとのこと。JK気象予報士の方にも会いました。

そんな中、わかったのは私の隣のおばちゃんは、なんと気象庁の中の本屋さん「津村書店」の方だったのです(おばちゃんと読んでごめんなさい)。

そりゃ、気象関係の方には知られてる訳だよ(^_^;)

 

って事で人がほぼ集まったところで、アラケンさんのサイン会開始。

その間、佐々木恭子さんと茂木耕作(モテサク)さんがお話しで場をつなぎます。

私は、アラケンさんに2回、モテサクさんにも1回サインを頂きました(完全にミーハーです)

サイン会が終わり、本題に入るとアラケンさんの雲愛のお話しと、佐々木恭子さんが一日アラケンさんに密着取材したビデオ上映で大変な仕事でアラケンさんの変態っぷりがよくわかる内容でした(笑)

 

会場の雰囲気はこんな感じ

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その後、アラケンさんを始め気象庁の予報研究部で現在進めている『関東雪結晶プロジェクト』についてのお話し。

一般の人から降った雪の結晶の画像をツイッターに「#関東雪結晶」と付けて投稿してもらったり、メールで画像を送ってもらい、その集まった画像を解析・分析して今後の予報に役立てていこうという趣旨です。

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みなさんも、100円ショップでスマホ用のマクロレンズを買って、是非参加しましょう。

詳細は以下のページ参照

#関東雪結晶 プロジェクト

 

会場ではマクロレンズの撮影の仕方を練習したり、そこで撮った画像をツイッターに投稿したりと、なんやかやで本当にマニアックで面白いイベントでした。

と言うか、俺、みんなについていけてたのかな?(^_^;)

会場で私が撮影したのはこれ

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そして、イベントが終わった頃は関東は雪

早速、プロジェクト発動です!

東京はみんなにまかせて、私は栃木に帰り、家で撮影したのですが、それがこんな感じ

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ぜんぜん、あきませんやん(T_T)

まだまだ修行が足らないようです。

 

ちなみに前日1月31日は皆既月食だったので、一眼レフに望遠つけて撮ってみました

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一番よく撮れたのがこれ。ぼんやりしてるなぁ。

機材のせいか?腕のせいか?・・・腕だな

ただいま

ただ今、駒澤大学から帰宅しました。

 

電車を乗り継ぎ、駒沢大学駅を出て少し歩くと、頭がくらくらしてきて身体に力が入らないので、「こりゃ75分×2回、もつかなぁー」と思いながらも、駒澤大学に到着

 

 

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ここで、少し違和感が。

普通試験会場では正門に試験の看板が出てるもんですが、「気象予報士試験」という看板もなければ張り紙もなし。

変だなとは思いながらも、受験票に載っている試験場へ行ってみても、ここにも看板も張り紙も何にもありません。しかも午前の試験は終わってるはずなのにやけに人が少ない。

ふらふらしながら、いくら探しても会場が見つからなかったので、正門に戻って受付のおじさんに聞いてみたら、どうも気象予報士試験というのを知らないみたいで、狐につままれた気がしながら、途方に暮れていると、隣にいたおじさんが、今日は27日だよ。と教えてくれました。

どうやら試験日を1日間違えていたようです(T_T)

風邪でずーっと寝込んでいたせいで、日付の感覚がズレてしまって、今日は日曜日だとばかり思っていました。

こんな事で大丈夫なのか!?

 

今日は疲れたので、もう寝よう!

おやすみ。

風邪でダウン

水曜日(1月24日)だったか?

日中、図書館で勉強してその夜に、なんとなく喉と肺の真ん中辺りに違和感を覚え、次第に身体がダルくなってきた。

あ、これは風邪だ。図書館でうつされたか!?

ここ10年以上一度も風邪を引いたことがなかったのに、ここにきて試験直前に引いてしまうとは!(T_T)

そんな訳で、なんとか試験までに風邪を抑え込もうと、ただひたすら寝ていました(自然治癒)。

水曜~木曜日:喉が少し痛くなり、節々の軽い痛みが手足に拡がった。

木曜~金曜日:喉に違和感があり、全身のダルさは残るが少しは回復したのか?でもしばらく起きていると辛くなってくる

金曜~土曜日:丸々一日寝ていた(起きたら朝かと思ったら夜中だった)。喉も身体のダルさもかなり回復しているが、まだ完調という感じではない。

日曜日6:30現在:あんまり変化はないけど、身体の痛みはない感じだし、かなり治ってきたのかな。家を出るまでまだ3時間ちょいあるので、もうひと寝入りするか。で寝坊しそうで怖いな。

 

過去に風邪を引いた時は病院に行ったり、薬局で薬を買ってのんだりしても、結局は睡眠で自然治癒にまかせるのが一番効果があったので、今回はそれで効果があったようだ(インフルエンザなどの特殊な場合は除く)

幸い、今回はそんなに高熱が出る事もなく(体温計が見つからなかったので体温測ってないけど)、インフルではないようなので、ひたすら寝続けて、試験当日にやっとピークを越えたようです。

咳はほとんど出ないので、マスクをしてみんなにうつさないようにひっそりと試験を受けようと思います。

今回は過去問は全然予定通りできなかったし、12月から勉強時間も減少して、直前の暗記事項の見直しもできなかった。

全く自分で納得いかない感じなので、これは夏に期待かなぁ(T_T)

 

 

比例計算が面倒なので考えた事 その2(気象予報士試験実技)

前回,比例計算をしない移動距離などの求め方を考えてみた。

しかし、もっといい方法はないだろうかと模索した結果

少しはましな方法を発見(というほどでもないのだけれど)。

 

まずは、以下の過去問2つを例として考えてみる。

【1】が台風の移動距離を求める問題

【2】がエマグラムでSSIを求める問題

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【1】台風の移動距離を求める問題

気象予報士試験 第45回(平成27年度第2回)実技1問3(3)。

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東シナ海から九州へ進んだ台風について、(1)と(2)で図に未記入の等圧線と10日7時,8時,9時の台風中心の位置を作図させ、(3)で10日9時までの前3時間(10日6時~9時)の台風の移動距離と平均風速を求めさせる問題だ。(問題は(4)以降もあるのだが、今回は関係ないので削除してある)

この(3)の移動距離を求めてみる。

 

まず、図9は以下のようになっている。

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本当は台風中心の位置を決めるのがなかなかやっかいで、この位置のズレで移動距離も結構違ってきたりするのだが、今回は関係ないので省略して、公式解答の中心位置を基に移動距離を求める。

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※ちなみに、私は問題文の「移動距離」を直線距離と勘違いして70海里としてしまった。

学校では距離=直線距離、道のり=辿ってきた長さ、と習ったので距離というと2点間の直線距離だと思ってしまったのだ。

実際は、距離と言ってもどちらの意味にも使われるようだ。特に移動距離と言われた場合には、題意からどちらを求められているのか慎重に判断しなければならない。

同様に、学校では速度=ベクトル、速さ=スカラー、と学んだのだが、このあたりの表現も、現実には混同して使用されている事もあるので要注意かもしれない。

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さて、本題に戻って、公式解答は次の通り。

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この図を用いて移動距離を求めてみる。

6時→7時の移動距離

7時→8時の移動距離

8時→9時の移動距離

をディバイダーなどで測って右の経度線に次のようにプロットし、補助線?を引く。

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補助線?がオレンジ色の線で、手持ちの定規の60mmが緯度1°となるように斜めに線を引く。なぜ60mmかというと、緯度1°=60海里(NM)なので定規の読み値がそのまま距離(海里)として読み取れるからだ。

すると上図のように78mm=78海里と読み取れるので、問題文にあるように5海里刻みに直すと80海里が答えとなる。

もしも問題が「移動距離をkmで答えよ」とあるならば、1°=60海里=111kmなので、111mmの線を引けばいい。

前回は、余白に三角形を描いて求める方法だったがこの方法は図にダイレクトに補助線?を引いて求める方法なので少し時間が省略できる。

しかし、現実的には、上図のディバイダーで経度線に距離をプロットした時点で、小さい目盛7.8つ分。緯度1°が目盛で6つに分けられているので1目盛=10海里。すなわち78海里(77にも見えるが(^_^;))である事が一目瞭然なので、余計な手間をかける事になってしまい、あまり役には立たないのかな?

もっと面倒くさい比例計算が必要な場面では有効となるかもしれない。

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【2】エマグラムでSSIを求める問題

気象予報士試験 第40回(平成25年度第1回)実技2問5(1)。

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この問題では作図の過程でエマグラムに描いた補助線を残しておかなければならないのだが、とりあえずSSIだけを求めてみる。

 

SSIの求め方はいろんなテキストなどに載っているように、気温の状態曲線(実際の気温)上の850hPaの空気塊を500hPaまで持ち上げた時の温度を状態曲線上の500hPaの気温から引いた数値だ。数値が正であっても符号(+)をつけるのを忘れないように!

手順は

①850hPaの露点を通る等飽和混合比線を引く

②850hPaの気温を乾燥断熱線に沿って持ち上げ、①の線と交わる点(いわゆる「持ち上げ凝結高度」。この点で空気が飽和し、雲底高度に相当)から、今度は湿潤断熱線に沿って持ち上げる。

③②で湿潤断熱線に沿って持ち上げたものが500hPaと交わる線の温度を読み取る。

④500hPaにおける状態曲線の温度(実際の温度)から③の温度を引く。

(といったところですが、詳細は他で調べて下さい)

通常は②の持ち上げ凝結高度における左右の湿潤断熱線(線1,線2とする)との距離の比を、そのまま500hPaの線1と線2の間で目測もしくは定規で測って比例計算をして温度を求めるのだが、以下のように図に補助線?を引いて求めてみた。

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持ち上げ凝結高度における、持ち上げた空気塊と左右の湿潤断熱線の距離をそれぞれA,Bとする。

そのA,Bを500hPa上の湿潤断熱線が交わる点から上に向けてプロット。

図が小さいので拡大すると

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このように、プロットしたA,Bの線の一番上の点から反対側の湿潤断熱線の交点に斜線を引く。文字で書くとわかりづらいが、図のように三角形を二つ描く訳だ。

そしてこの2つの斜線が交わるところが、持ち上げた空気塊の(500hPaでの)温度となる。

こうすれば、比例計算を行うことなく温度をダイレクトに求める事ができる。

この方法は、【1】の移動距離よりは使えそうな気がするのだがどうだろうか?

 

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上図の三角形2つの交点がなぜ温度を示す事になるのか?

いちおう簡単に、証明と言うほどでもない証明をしておくと

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エマグラムで描いたような三角形二つを描き、それぞれ上のように点A,B,C,D,E,Fをおき、長さをAB=x,CD=y,EF=z,BF=a,FD=bとする。

三角形ABDとEFDは相似(△ABD∽△EFD)なのでx:(a+b)=z:b・・・①

三角形CDBとEFBは相似(△CDB∽△EFB)なのでy:(a+b)=z:a・・・②

①より(a+b)z=xb

②より(a+b)z=ya

よってxb=ya→(x/y=a/b)

x:y=a:bとなる。

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比例計算が面倒なので考えた事(気象予報士試験実技)

気象予報士試験の実技問題では、時々、予想天気図から低気圧の移動距離を読み取る問題が出る。

 

例えば・・・

 

過去問から最適な問題がすぐに見つけられなかったので、直近の第48回(平成29年度第1回)実技1の図1(初期時刻の実況天気図)と図2(12時間後の予想天気図)から、低気圧の移動距離を求めてみる事にしよう。

 

図1と図2がこちら

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問題としては

「図2は地上気圧・降水量・風の12時間予想図である。東海道沖にある低気圧の初期時刻から12時間後までの移動距離(km)を図1も用いて10km刻みで答えよ。」

といったところだろうか?

 

この場合の解き方としては以下のような正攻法の解き方があると思う

 

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【正攻法の解き方】

①図2に初期時刻の低気圧(九州南岸にある)の位置を×印でマーク(赤い×点)

②×印と東海道沖の低気圧の長さを定規またはディバイダを使って読み取る(赤い線:私のパソコンでは長さ26.0mmでした)

③距離を求めたい部分の横(上の図では北緯130°~140°)の緯度10°分の長さを定規またはディバイダを使って読み取る(緑色の線:私のパソコンでは長さ33.5mmでした)

④距離を(km)で求めるので、緯度10°の紙面上の長さに対する低気圧の移動距離の紙面上の測定値の比率(26.0/33.5)に緯度10°分の本当の距離(1110km)を掛けて移動距離を手計算する

移動距離=26.0/33.5×1110=861.5km

10km刻みなので1の位を四捨五入して答えは、860km

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といった感じで解答する人が多いんじゃないだろうか?

しかし、いつも思う事だが、手計算は本当に面倒くさい。こんなの電卓で計算させればいいんじゃないの?と思っているのは私だけではないはず。

しかもディバイダを使った場合に、測る度に定規で長さを読み取るのも読み取りミスしそうだし、手間がかかる。

なんとかもっと簡単に求める方法はないものか??

と考えていたらこんな求め方はどうかと思った。

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【比例計算をしない求め方】

下図のような三角形を余白に書きます 

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①黒い線を引く

→問題では、移動距離を(km)で求めるので、その指標となる緯度10°の実際の地球上での距離600海里、1110kmのうち、1110kmを選び、実際の距離換算が楽なように11.1cmの横線を引く。

 ※こうすれば1cmなら100km、3.8cmなら380kmに相当するので簡単)

ちなみに、問題が「何海里か?」なら600海里を選び、6.0cmの線を引けばよい。

②緑色の線を引く

→次に、今引いた横線(1110km)に対応する緯度10°の図2紙面上の長さ(33.5mm)の線(緑色の線)をだいたい直角に引く。

 ※図2からディバイダで測った距離をそのままプロットすればいいので、定規にあてて数値を読み取る必要はない。

 ※また、描いた三角形から比例を利用して最終的に数値を求めるだけなので、三角形が直角三角形になっている必要もない。

③オレンジ色の線を引く

→ただ頂点を結ぶだけ

④赤い線、または×点を書き、そこから答えを求める

→図2から、ディバイダで低気圧の移動距離を測り、そのまま上の図の緑線上にプロット(赤い×印)する。

→次に、×印から、黒い横線に平行に線を引いて、三角形の斜辺と交わったところから、黒い横線上に線を引く。

→黒い線との交点の値をで読み取る(定規は0をちゃんと合わせる)。

読取値が8.6cm(86mm)になるので、860kmが答え

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距離以外にも、例えば移動速度が何ノットかを求めるならば、

緯度10°分が600海里で、600海里を12時間で移動する(すなわち600/12=50ノット)のを基準と考えて

50ノット→5.0cmを上記黒い線の長さとして最初に引けばいいだけだ。

この場合、最終読み取り値が例えば3.7cmならばそのまま37ノットが答えとなる。

 

他にも、距離だけでなく比例を使って図から長さを測って求めるような問題。

例えば、エマグラムでSSI(ショワルター安定指数)を求める場合の、空気塊を湿潤断熱線に沿って500hPaまで持ち上げた時の左右の湿潤断熱線との位置などにも使えるかもしれない。

 

以上、図から定規やディバイダを使って数値を求める時に、計算を少なくする方法を書いてみたのだが、これにはメリットもデメリットもある。

[メリット]

・比例計算を含む計算をしなくて済む

・ディバイダを定規にあてて数値を読み取る必要がない

[デメリット]

・作図に時間が必要なので、慣れないとかえって時間がかかる可能性がある。

・手計算が簡単だった場合や、目測で正確な距離がわかってしまう場合(ディバイダで測った距離が緯度10°線の丁度半分だった場合など)は余計に時間がかかってしまう。

・ちょっと思いつかないのだが、このやり方だと最終的答えをダイレクトに読み取るだけなので、もしも途中の数値を必要とする問題が次に控えていたりした場合、二度手間になる可能性がある。

 

といったところだろうか。

現時点で、どちらが有効かわからないところだが、この方法をグレードアップしてもっと簡単にサラッと答えを導き出す方法はないものだろうか?

 

・・・・・・ないか!(^_^;)